急がば廻れ。


草刈り終了

飛騨高山には、台風が来ないらしいということは分かったが、雨は降るかもしれないというような気がしてきた。

ニュースで見る落ちてしまった桃や、橋の欄干まで水が流れている状況を見ると、ビニールハウスのてっぺんの骨組みまで水につかった状況を見ると、何とも気の毒なことだと胸が痛む私です。
台風という自然の威力前には、人間の努力なんて本当に無力なのですね。
悲しいデス。

今回は飛騨高山には風は吹かないようなので、もぎ取り農園のいんげんのトンネルもきゅうりのトンネルも多分被害はないだろうとは思ったが、それでも雨が降って時々太陽がのぞくものだから、大変な勢いできゅうりもいんげんも鈴なり状態。

欲というものはすごいものだと、私は我な柄感心してしまうほど。
今日一日野菜鳥に終わってしまった。

ズッキーニの収穫開始

もしかして風邪でも間違って吹いてきたら。またお客様がせっかく楽しみにしていらっしゃったのに。野菜というものは、初なりの者を収穫してあげないとさっさと終わりになるように種を付けて上がってしまうものなので最初に実を付けたものは、ちゃんと収穫してあげないといけない。

野菜にも、種族を残すという生きていくうえでの使命感があるらしい。そこでいつもお客様の目線に触れなかった一番最初の初なりの物を、私がとらないといけないことになる。
というわけで私は今日一日、朝からもったいない病の病のせいで野菜の収穫に精を出して大汗をかくこととなった。
さて、野菜がどんなに重いのかという話をし出したらきりがないが、収穫した野菜は運ばなければいけない。畑のスタッフが軽トラックで運んでくれた後は、老人が使う、(もちろん私も老人なので、腰の曲がった老人の愛用の手押し車に欲張りきゅうりと欲張りいんげんをこれでもかというほど、詰め込んで運ぶことにした)
手押し車に詰め込んで運ぶこととなったことは言葉で書くと


「へえー。そうなのですか」という程度に終わってしまう事なのだが、旅館の裏の
ボイラー室から、運び込もうとコンクリートの階段を一段一段腰を掛けては四時゛登ってドアの取っ手に触れた時、鍵をかけたまま畑に出かけたことをその段階で思い出した。しかしせっかくそこまで行ったのだからと手押し車から収穫したてのきゅうりもピーマンもいんげんを詰め込んだ袋もみんな取り出して並べ、私はジョンノ家の玄関まで手押し車を押していくことにした。唐の手押し車は坂道でも楽だ。遠回りしてでもまず私の体が目的地に行かなければことが始まらない。

きゅうりを食べるジョン

かくして台風のニュースを目の当たりにしての「欲張りの私が今日達成感を得た仕事は、調理室は野菜だらけとなった事」だった。
最初っからジョンノ家野坂道を登っていたらこんなに行ったり来たりはしないで済んだものを。
そう思いながら、「急がば回れ」という言葉を思い浮かべていた。

台風は日本海のほうへ行ってしまったらしい。

雨が降り、太陽が顔を出せば15センチ程度のきゅうりが収穫時期の頃となるだろう。
お客様は八百屋で見慣れているサイズの物を喜ばれるので、それが収穫できるようにしておくのは、もてなしという計画性なのだ。
偶然を装うかのように、お客様の畑に行かれる人数のバランスを見て。
揃えておくのも、管理している畑ならばこそ。
そんな裏方事情を誰が理解してくれるだろう。

大きなズッキーニが気になるが、今日こそは、見て見ぬふりをした。

今日はとにもかくにも大雨も大風も吹かずに終わりそうだ。
生暖かい台風特有の空気もすっかり消えて、静かな夜が明日に向かって進んでいる。「戦争を回避するために、安全保障の法律の解釈を変えるのだ」と力説していた総理大臣が、「東京オリンピックのメイン会場を金がかかりすぎるので、見直す」という発表をした。

バジル群生

国がお金を出す事と東京都も負担するという事と、いろんな事が次から次へと報道の舞台を繰り広げている。

台風という自然の威力の前に手も足もなく、落ちた収穫期のももを見つめる。
「もったいない。わー。気の毒だねー」叩きのめされるように人間は自然界では無力なものだ。
自然が大事と言いながらも、政治も文化もスポーツもすべて都会に集中している。

そんな社会に景色を眺めるように、マスコミ報道の実況報道を目の当たりにするのも、心が痛む。
どうしてあげることもできない、「知る」という程度の心の痛みを共有することくらいしかないのだろうか。
それでも知らないでいるものよりはましだと思うのだか。
今日はそんなこんなの一日でした。

今日も、最後まで目を通してくださりありがとうございます。
明日から始まる連休。

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台風のせいでずいぶんなお客様の数は変動いたしましたが、スタッフ達と一生懸命、汗しておもてなしに努めたいと思います。
お待ちいたしております。
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