待ちわびたわずかな雨間セミの声

雨が降ったりやんだり。今年はなんという年でしょう。今日も雨降り。
毎日毎日雨の大安売りで。畑も家の中も、人間の気持ちすら、くしゃくしゃな気分。蒸し暑いけれど、「今年は冷夏」の予報がきこえてくる。

しかし自然はたくましいですね。ほんのわずかな雨間にもセミの声がします。透明の羽を持つひぐらしゼミがカナ。カナ。カナーと、透き通った音で切なく鳴き続けています。油ゼミもミンミンゼミも昔は居たのに、今年はまだ一度も聞いていません。太陽の季節に光を浴びた木陰で汗をふきながら、聞いた覚えがあります。今はもう絶えてしまったのでしょうか。
弁天荘無農薬野菜畑人がなくなったり怪我をされたりしている今年の梅雨の季節だから。
家の中が湿っぽいくらいでぶうぶう愚痴っては、いけないのだが。

7月にはいってほとんど雨降りの日が多いので、庭のアジサイがいつまでも、大喜びで咲いています。
山は水を一杯含みすぎたスポンジのようです。
山のふもとにある旅館弁天荘は山のふもとですが、土砂災害にあうほどのこともない山です。伐採の後10年くらいが地すべりや山抜けになりやすい。

山のふもとに私が住んでいる以上、ともかく怖くて伐採はできません。毛50年も我が家では切っていない箇所が持ち山の90パーセント以上です。古くからの場所は100年以上伐採していませんので、昔はあった山の道もいつしかなくなりました。
険しい山肌は人間を藪やつる拒絶。なおちかずけず、私は地主としての権利をほぼ放棄しています。「税金だけ払い続ける係り」のようです。
国内の森林は需要がなく、日本経済がそうゆう風に廻っているので流れに従って、いるだけなのですが。いつ伐採できるかわからない50年100年と手入れにお金をつぎ込んで気長に待つだけの山地主は、よいとこなしです。
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だから自然に育つまま、ほたらかしの山のほうが、根が丈夫に育ち春夏秋冬の山の四季があります。しかしいつかいつか孫子の代の頃の、生計の足しにはなりません。私には孫も子もいないからいいのかも。
山の土砂の被害が出ている地域は、地盤の土質にもよりますが、
なら。ぶな。クヌギ。栗。胡桃。などの雑木を伐採してヒノキや杉を植え整備した山にみうけられます。
長雨で持ちこたえられず土砂崩れの元となるようです。
テレビニュースなどを見ると、これだけ降り続くと「山の自然の根っこダム」も悲鳴を上げています。

おまけに日照不足で作物は成熟を待たずして腐敗していく畑の野菜。太陽の恵みとはよく言ったものです。すべてが、なんとなく不安になってしまう。
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梅雨明けはまだですか。夏休み始まりましたよ。

「梅雨明けはまだですか。すでに、学校は夏休みに入りましたよ。」
曇り空に向かって、そうつぶやきました。
平成21年7月。この梅雨の終わりかけの大雨による、被害に遇われました地区の皆様に、心からお見舞い申し上げます。
本当にお気の毒様です。とんでもない豪雨により、命をなくされたり怪我などの被害にあわれましたことに、心を痛めております。
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東海地区はいつまでもいつまでも、ぐずぐずとした天気が続いて、夏休みに入ったというのに、蒸し暑い湿気の多いお天気が続いておりますね。
でも去年よりは被害が少な異様な気がしています。
このまま盛夏になりますように。心待ちにしております。

「飛騨高山のお天気」というのは朝晩は寒いほどに涼しく、暑い夏といえども、日中は、28度から30度くらいの温度で、ハワイのようにカラッとしている。それが特徴でした。どんなに暑くても、木陰に入れば涼しく、空気が澄んでいるから、すごしやすいというのが「飛騨高山の売り」だったのです。

そしてお盆を過ぎると秋が一気に走りよってきて、長袖が恋しくなる。
ススキが揺れ始め赤とんぼが舞い始め8/20日あたりを過ぎると、上着がほしくなる。
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熱帯夜なんて言葉自体、ありえないのが飛騨の特徴でした。
それなのに、このごろのお天気といったら。
いつまでも、泣き止まない子供のように。
困ったものです。
先日上高地に出かれられたお客様が、「下界の暑さのままに、うっかり半そで姿ででかけて来てしまい、上高地では寒くて寒くて、ぶるぶる震えていました。なんという気候の違いでしょう。」とお話してくださいました。

そうなんです。上高地も乗り鞍岳も本当は、夏とは言えど寒いのです。我慢できないほどの寒さの日もあるのです。雨が冷たく、ぬれた体を凍らせていくような、自然の力を思い知らされるときもあります。
だから皆さんが、自然の美しさと涼を求めて、遠くより楽しみにおいでいただくのかもしれませんが。
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山にお出か夏けのお客様は、衣服を一枚余分にお持ち下さい。
乗鞍岳のスカイラインから見る景色は、はすばらしい展望です。何千年もの間生息し、天然のまま立ち枯れになった岳かんばやモミの木などや1メートルから2メートル程度の背丈しかない、はえ松はとても美しい。
宿より25分。ほうの木平駐車場の駐車場から毎日、決まった時間に何本か出発する乗り合い観光バスで。(残念ながら犬も猫も入れません。ジョンの家でお留守番させてください。)山頂を目指して8合目まで気軽に行けます。

特にご来光などを目的のお客様は、絶対夜明けは寒いです。
凍死しそうになるくらい寒いです。
太陽の出てくるのを思わず感謝して手を合わせたり拍手したり。
人様々の光景が繰り広げられます。

そしてもうひとつ。
3000メートル級の山々は空気が薄いです。8合目あたりでも圧力釜でなくてはご飯がまともに焚けません。

人間は不思議なものです。山は大きくて広いので歩くとすぐおなかがすきます。寒くておなかがすくと、何かひどく心細くなります。

アルバイトのお兄ちゃんが作ってくれる暖かいスうどんを、どんなに高くても長い行列を作ってでも、駐車場脇にある山小屋の食堂で食べてほっとするのですから。
何しろ、雨が下から吹き上げてくるなんて言う体験したことありますか。
信じられないですよね。
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遠くで眺めている下界でふわふわ見える綿のような雲ですら恐ろしい大自然なのです。10畳〜20畳くらいの雲の塊が、8合目の駐車場あたりでただずんでいるときでさえ、あっという間に襲ってきます。
ものの1から2分の間に移り変わる天候の大自然。
その雲が通り過ぎると、気がついたら全身びっしょりぬれているなんて。

風がそれほど強く吹いているわけでもないのに、声が震えて会話がつつかず、悲鳴が鳴り響く。風邪を通さないヤッケやジャンバーなどを着込んでこなかったことに後悔し始めても、すでにとき遅し。
でもそんな経験が山の醍醐味なのかもしれません。
登山やトレッキングなどという、まともな山歩きでなくとも、本当にハイキングのお隣程度で山を体感できる。無茶をしなければ危険はありえません。
乗鞍岳「コロナの観測所」まで行くと「剣が峰の頂上」はもうすぐそこ。

私も20代の頃は何かと良く行きました。
こんな年になって、まして大きな病気をしてからは、平地を二足歩行することだけでも精一杯。
乗鞍岳には、もう二度と行くことができまいと、若い頃何度か行った記憶に、懐かしさを寄せています。
ぜひ平地でお暮らしの皆様。
一度は山を体験してみてください。街にはない大自然の威力にひれ伏してしまい荘になる、雄大なパワーがあります。自然の美しさ。可憐さ山岳草花。圧倒される絶景など。語りつくせない感動がありますよ。
「飛騨の魅力。千夜一夜」今夜はここまでです。またお会いしましょう。
            では。。。弁天荘 女将 森 和歌子
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7月7日は飛騨地方は大雨の七夕でした。

窓からの景色.JPG
雨が今、まとめて大安売りの季節です。
こまめにじょうろでまくように優しく降ればよいのに、まるでかんしゃくのように、バケツで投げつけるような雨。ゲリラ豪雨とやら言うらしいのですが。
あきれてはしまいます。山の地面も抜けず、今のところ何の被害もなく猫も犬も私達も、無事暮らしています。
平和でのどかな暮らしぶりです。旅館弁天荘は今年の夏シーズンに向けて、ハローワークへ求人を出したら、たくさんの応募がありました。新しく掃除担当の人を2人とフロントのおじちゃんを一人入れました。
掃除の担当は、フィリッピンの人たちなので、とてもとても忠実に丁寧な掃除をしてくれます。怠け癖の付いている旅館畑を歩いてきた、年取ったおばちゃんたちよりはよほどいいと思っています。
「私はどこどこにも居た。なんでもしっている。と豪語するおばちゃんたちや鼻っ柱の強いおじちゃん」は雇わないことにしています。
わが旅館弁天荘はどちらかというと素人がまじめに一生懸命働いてくれる、普通の思いやりのある優しい人たちに囲まれていたいのです。
なんとなくまじめで温厚そうな人たちに出会えたような気がしています。
仕事が、探して、こんな地方のハローワークにも人が集まってくるらしい。
いろんな人が居て、社会全体がなんとなく、苦しんでいることが伝わってきます。これからどうなるのでしょうね。
世の中が変だから、お天気も変なのでしょうか。もうすぐ夏の日差しが降り注ぐというのに。世の中が湿っぽくて明るくないのは、いやですね。
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